ふむ、なるほどのぅ。
そちらの子どもたちの代になった時、
子どもたちがどう考えるか? だね。
そうですね。とてもお仏壇のお世話を引き継いで
いってくれるとは思えません。
今、永代供養するのと、30年後にするのは、
なにが違うかね?
そうですね。
今だと、決断の責任が自分にくることですかね。
ご近所の目も気になりますし・・・。
30年後だと、時代の変化とともに、お仏壇の
ありかたが変わってくると思います。
永代供養する方がますます増えると思います。
そちにとって、仏壇とはなにかね?
父と母のいのちの結晶のような感じですかね。
両親は大切にお仏壇を守ってきましたから・・・。
ご先祖様がそこに入っていると信じて・・・。
そちは亡くなった母から、
メッセージをもらったことがあったじゃろう?
ありました。
母が亡くなってはじめてのお盆に、お仏壇の前で
母に問いかけた時、母の声がしたんです。
「お仏壇のこと、これからどうしていったらいいと思う?」
と問いかけたら、思いがけず母の声が聴こえてきたんです。
ふむ。
母はその時、こんなことを言いました。
残していけるものなんて、ないんだよ。
ずっと続いていくには、
そこに「想い」があるかどうか。
「残していきたい」「継承していきたい」という想いが・・・。
自分の「想い」に、エネルギーを集結させなさい。
お母さんはお母さんの「想い」にエネルギーを集結した。
これで自己完結してる。
みちこはみちこの「想い」に、エネルギーを集結させなさい。
ほぅ。(微笑んでいる)
母の言葉を聴いた時、わたしはとても感動しました。
心がふるえました。
母の言う通りだなぁ。
あれもこれもすべてに手がまわるわけじゃない。
人はできることに限界がある。
わたしはわたしの想いに意識を集中させ、
自分ができることで人の役に立つことを、
楽しくやっていこう!と・・・。
なのに、この悩みが繰り返し出てきてしまいます。
それはな、
そちが父と母の想いを大切に思うからじゃよ。
父と母が守ってきたものを守れないことに、
葛藤を感じるからじゃよ。
感じます!そこです!
父と母が本当に守りたかったことは、
なんだと思うかね?
残された家族が“いのちいっぱい生きること”、
ですかね?
喜怒哀楽すべての感情を体験しながら、
心をふるわせて生きること。
幸せと感じることだけじゃなく、
喜びや悲しみ、悩みもすべて含めて、
そこに【在る】ことを
愛おしく思ってくれているように思います。
なら、仏壇のことで悩むそちもまた、
愛おしく思ってくれているのでは?
・・・!!!(涙)
そして、どういう答えが出ようとも、
その過程の心の動きすべてを、喜んでいるのでは?
・・・!!!
これは高次元の視点ですね!
確かにそうかもと思えました。
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