「長生きをする」「長生きが幸せ」という価値感から、
「どう生きるか?」という問いかけや、
「今、このトキをどう充実させるか」いう価値感へと、
多くの人がフォーカスしはじめている。

最後のトキの迎え方に関する本も、注目されている。
生き方について、受動的から能動的に変わりつつあるんじゃよ。

なるほど。
病院での高齢者の医療にも、変化が見られるということでしょうか?

そうだね。
治療方法について、すべて医師のいいなりではなくて、
自分の意思で選択していく人が増えるじゃろう。

「死」は終わりではなく、肉体を離れて生きるということ。

恐れや不安から必死になって「生」にしがみつくのではなく、
「残りのトキをいかに充実して生きる?」
ということにフォーカスしていく人が増えるじゃろう。

それに合わせて、見守る家族の意識も、変化のトキにあるということですね?

そう。だからこの「問い」は、実に意味深いね。

生きているということは、まだこの世でやるべき宿題が残っているのか?
という質問についてはどうですか?

重いよ~(笑)。
そんなに深刻になるなかれ。

それよりも、
「今このトキを楽しむために何をする?」
「自分のために、なにをしてあげられる?」

この問いかけの方が、エネルギーが出やすいね。
幸せのエネルギーの渦を巻きやすいよ。